合格体験記 #4 「第一志望は、ゆずれない。」編

【二次対策】一高の先生方が用意してくださった課題・授業に取り組み、空き時間は私大の過去問をやるなどしました。東大の話の前に私大の話をします。   

受験した私大はセンター利用が早稲田の法、中央の法、法政の法の3つで一般が早稲田の法と慶應の法の2つです。結果は中央と法政がセン利で合格、早稲田はセン利不合格で一般が補欠②で合格、慶應が一般で合格でした。   

一般の試験について、早稲田法は国英社のマークと記述が混ざった形式で、たまたま貰った赤本があったので少し練習をして行きました。手応えは超が付くほどではない難しさって感じでしたが補欠でした。まあ補欠が発表になった時点では東大合格してたので手続きの書類はほぼ手をつけなかったんですけどね(アルコール耐性のパッチテストがついてきたのでそれだけやりました)。慶應法は英社(全部マーク)と論述力(小論文的な奴)で、過去問は世界史を1年分、英語と論述は問題を眺める程度で挑みました。世界史が難しいのと小論文慣れしていないのとで早稲田と比べてかなり自信はなかったです。半ば諦めムードで早稲田だけに絞れば良かったな〜とか思っちゃいました。でも受かっちゃったんですよね、学校で担任の先生と一緒に見てビックリしました。 

 勉強法についてですが、ほとんど専用の対策はしていません。英国は東大コースでかなり鍛えられたのでそれがそのまま役立った感じです。(小論文対策はしてなかったので慶應の論述力で「問題文に指定がないからな…」と原稿用紙式の解答用紙に段落を付けずに書いたんですがそれでも合格したということは形式上の暗黙の了解は破っても問題ないということですね、まあ書いていたら従ってください)社会はどちらも世界史を使いました。私大入試はめちゃくちゃ細かい知識を聞かれるのですが意外と消去法で絞れる所も多いですしセンターレベルの知識で取れる所もあります。マイナー単語を覚えるよりはセンターレベルの範囲を100%正しく判別できれば合格点に届くでしょう(もしかしたら僕は世界史が低くて英語とかが良かっただけかもしれませんが)。ものすごく雑な言い方をすると早稲田法の世界史はちょい難センター+記述、慶應法の世界史は激ムズ進研記述(マーク式)って感じの形式です。 

 

 さて、東大の話ですが試験の前の週に慶應の合格を知り少し安心した状態で二次に臨みました。ここからは各教科の取り組みと二次の感触を紹介します。   

〈国語〉模試の段階で成績が安定せず不安だったので古典の基礎固めに力を入れた他、現代文の記述は同じ文一志望の昆さんの近くで授業を受け、答案を近くの人と共有するときにどう書いているか見せてもらいました。ちなみに彼は字がきれいです。 

〈数学〉最終的な学力は二次で要求されるレベルを下回っていたと思いますが沢山問題を解くのもコスパが悪いと思い課題と授業で扱ったものしか解きませんでした。蓋を開けると幸か不幸か難化により差が付きにくい結果となり救われました。解きながら難しいと思いましたがもともと比重を軽くしていたので動揺せず部分点を取れるように書けるところを書きました。 

〈英語〉『EG4500』(いいずな書店)のステップ5,6を見て分かる単語を増やし、スマホアプリ(mikan)を使ってチェックをしました。センターと二次の違いは(僕の所感では)単語の難度だと思っています。単語が分かればスラスラ読めるでしょう。(東大志望者御用達の『鉄壁*』(鉄緑会)は使ってません。ちょっとした反骨精神ですかね)東大はリスニングがありますが学校で沢山練習するので家ではやりませんでした。   

〈世界史〉センター前に基礎を固めていたので二次対策では細かい知識と大きな流れを身に付けました。   

〈地理〉知らない土地の知識が出てくるので分からないことも多かったですが過去問演習で頻出の地域、時代背景(高度経済成長やバブルなど)を身に付けられたので良かったです。二次は試験終了が迫ったタイミングで始めた問題が演習でよく出た分野で、先に解いていれば良かった、と思ったので問題の俯瞰は大事です。   

〈総評〉解いた感覚は数学が難しい以外は練習通りだなと言った感じでしたが練習でいつも点が取れていた訳では無いので不安でした。今年は数学が難化したそうですがいつ何が難化するかは分からないのでオールラウンダーを目指すことが大事だと思います。僕は強いて言えば英語が少し高いくらいで他は受験者平均程度のバランス型の受験生だと思うのですがそれが合格の決め手かもしれません。(運も良かったんだと思います) こちらも得点開示が届いたので得点を発表します。自己採点はしても合否に関係ないのでしませんでした。代わりに再現答案を載せておきます。f:id:uenoweblog:20200506121737p:plain   

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 (余談4・二次試験後〜合格発表〜今)試験が終わったらアレやりたい、コレやりたいという気持ちは沢山あって、例えば久しぶりにポケモンやろうとか、買って開けてなかった仮面ライダーのフィギュアを開けようとか、カラオケ行こうとか、わんこそば行こうとか、本当に色々あるんですけど実際それを出来たかと言うと100%満足するまでは出来ませんでした。というのも、部屋の片付けと掃除を強制執行されたからです。高校の3年間で大規模な掃除をしなかったツケが回ってきました。辛いです。カラオケとわんこそばは結局(新型コロナの影響もあり)未だに行けてないです。 あと合格発表見てビックリしてからも忙しいですよ。まずは自分で大学生協の書類を取り寄せたり、入寮申請したり、証明写真撮ったり、その流れでスーツのまま合格報告に行って似合ってないと言われたり。しかも僕の代はなんといっても新型コロナですよ。オンライン講義をするとかでただでさえ分からない履修の仕組みがさらに複雑になり、例年はあった先輩が教えてくれる機会まで無くなってしまい…そんな前途多難な令和2年度ですけど東京大学は学生の学ぶ機会を失わせまいと一丸となって頑張ってくれています。僕も頑張ります。